November 28, 2004

●至福の超現実数

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クヌースさまといえば、情報工学界の生き神様でございまして、TeXや「The art of computer programming」「文芸的プログラミング」でよーけお世話になりましたが、そのクヌースさまが1974年に書いた数学小説が今ごろ改訳されました。好きものにはお奨め。原題が「Surreal Numbers」なのに邦題が「至福の超現実数」となっているところがかわいくて好きだ。うーん、至福なんだー。そうだよな、二人で世界を作り上げることだもんね。なんかイラストもはずしていそうで笑える。

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November 27, 2004

●七人の使者

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帰省中、金沢の書店にもいったのだが、まともな文学の本はほとんどない。小松のブックオフで初めてナボコフのハードカバーに出会ったのはなんとも悲しいような。品揃えでは一番がネットで二番がブックオフというのはちょっとどうかと思う。

さて、「アレキサンドリア」が長いので並列に読むには短編集が良いのだ。というわけで、ディーノ・ブッツァーティの「七人の使者」を読んだ。確か去年も今ごろ(もう少し前か)ブッツァーティを読んでいたような気がする。もっとも秋に似合うっていうわけでもないんだけど。

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November 24, 2004

●マルタン君物語

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だいたい購入してつんどくのは仕方ないけど、せめて出だしの5行くらいは読もうよ、って自分に説教したい。だいたいこの本5行も読めば、私の好みからいってはまるに決まっているのである。そうなら、10年以上前に読み終わっていたはずだよなあ。残念!というわけで、マルセル・エーメの「マルタン君物語」を読んだ。もっと早く読むべきであった。

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November 22, 2004

●The Concerto Project, Vol. 1

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Philip Glass の協奏曲集が出ていたので購入しました。「The Concerto Project, Vol. 1」でチェロ協奏曲2人のティパニー奏者のためのコンチェルト・ファンタジーだそうで、もうよだれでまくりです。カエリヤマファンには少しぬるいかもしれませんけど、最近これくらいが好みなんですよ。

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November 21, 2004

●ジュスティーヌ

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なんだか全然頭に入らない状態なんですけど、ローレンス・ダレルの「ジュスティーヌ」を読んだ。アレキサンドリア四重奏の1巻目です。アレキサンドリアのイメージがわかないし、文章の表現は頭からどんどん落ちていくし、愛についてもよくわからんので困ったのだが、最後の方になって、いろいろとつながってきました。

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November 19, 2004

●阪急古書のまち

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18日に大阪に出張して1泊。本日は有休として、大阪でぶらぶらしてから金沢に帰省する予定である。昼過ぎまでどうしようかなと考えて、私が大阪を出て以来大きく変わった南港のあたりにいこうかとも思ったが、天気も怪しいのとそういえば古本をとか思いなおして、阪急三番街奥の「古書のまち」へ十数年ぶりでいってみた。この選択はやはり人間としていかがなものかと自分でも思う。

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November 16, 2004

●すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた

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ジェイムズ・ティプトリー・Jr の「すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた」が出ていたので、イーガン不満の勢いで読んでしまった。ジェイムズ・ティプトリー・Jr ってハードな SF っぽいイメージが強かったんだけど、ハヤカワFT文庫からでています。でも私にはこういう作品のほうがおさまりが良い。これはいいですね。ティプトリー版ラテン・アメリカ幻想文学みたい。ほとんどフエンテスの初期短篇だよ。SFの要素もあるといえばあるのだが、SFとはいえないから未訳だったのかな。もったいないですねえ。今回はとても満喫しました。

ただ、Webの書評などではSFファンからは圧倒的に評価が低い気がする。まあSFじゃないし。しょうがねえなあ。

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November 14, 2004

●祈りの海

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「アレキサンドリア四重奏」に今ひとつ入り込めず、だらだらと「ジュスティーヌ」を読みながら、他の本も読んでます。というわけで、グレッグ・イーガンの短編集の「祈りの海」が先に読み終わった。まとまなSF久々じゃのう。。。ってテッド・チャンを最近読んだんだっけか。で、推薦されて読んだのですが、うーん、ちょっとね。

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November 13, 2004

●Vine 3.0をノートPCに

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怒涛の1週間でなんにもできない。できればこの Blog も MovableType から Nucleus にかえようか、なんて考えたり。今週はノートPCにも Fedora Core 1 から Vine 3.0 に入れ替えた。しかし起動時にpcmciaで完全に止まってしまう。仕方ないのでインタラクティブにpcmciaのみ立ち上げずに起動して、サービスの停止を行った。

調べてみると、lilo: linux acpi=off で起動するらしいので、設定を変更。一応起動はしているが、カードが大丈夫かはまだ未確認。pcmciaとnetworkの起動順序も問題があるらしい。これらは2.5あたりから言われているようだが、どんなもんなのでしょう。さすがにインストールして起動できずに止まっちゃうのはなんか修正してもらいたいっす。

madwifi 入れようかと思っていたけど、めんどうなので有線にするか。。。

November 10, 2004

●LCD-AD152U

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音楽作成PC用にIO-DATALCD-AD152Uという液晶モニタを購入した。前はWXGAで、1280x780程度のサイズだが、やはりCubaseSXでのトラックや、VSTiをいくつか入れると画面操作がうっとーしい。特にQLSO(というかKompakt)とかになるとけっこう大きいんで邪魔。

購入したLCD-AD152UはUXGAで15インチでありながら1600x1200で表示。うーん、広いのは楽だ。目は悪くなりそうだ。

はやく使いたいんだけど、やはり仕事が忙しく当面さわれる時間はうまく作れそうにない。うーん。

November 07, 2004

●小さなセレナーデ

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ひさびさに曲公開です。V.ビルリの「小さなセレナーデ」です。まあリハビリということで。

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November 06, 2004

●アイデアを鑑賞する

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前から買おうと思っていたのですが、忘れているうちに半年経ってしまったので、AmazonでDVDなどを購入するついでに「アイデア×アイデア」(田口元)という本を購入しました。「百式.com」というサイトで毎日ひとつ紹介されている、インターネットでの面白い商売やアイデアをまとめて本にしたものです。アイデア欠乏症の私にとってはビタミン補給というところです。まあ買ってもぱらぱら見て、ベッド脇に積まれるような気もするんですが。

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November 04, 2004

●Garritan Personal Orchestra

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全く仕事が忙しい、というか予測できたことなのだが、10月に回りが全く動かないからしわ寄せが一挙に来ている感じ。まずは来週までは相当忙しそうだが。。。眠い。

ストレス発散というわけでもないのだが、使う暇もないのに、Garritan Personal Orchestraを購入してしまった。音楽自体最近出してないのにね。まあ曲はそろそろ一つくらいなんとかしたいと思うが、GPO使うのはもう少し先かしらん。

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November 01, 2004

●セバスチャン・ナイトの真実の生涯

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ナボコフの「セバスチャン・ナイトの真実の生涯」を読み始めたら、全然頭に入らなくてムロージェクの「所長」とかを先に読んでしまい、挙句には「アレキサンドリア四重奏」にまで踏み込んだんですが、セバスチャン・ナイトの著作のあたりから急に面白くなったので良かった。

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