December 31, 2005

●最後の審判の巨匠

book-Perutz-01.jpgレオ・ペルッツの「最後の審判の巨匠」を読む。ミステリ的な紹介もあるけど、どちらかというと幻想小説(というか私の思う妄想小説)に近い。最後まで読むと評価は両方に分かれるんだろうなー、と思う。私は最後の最後も信用できないので、好評価です。つうか惚れました。なによりも表現の不安定さが美しい。というわけで星4つ。私的には4.5でもよいけど推薦するかというと、ちょっと考えちゃいます。逆にこの本を好きだという人とはいろいろ語り合いたくなったり。レオ・ペルッツはどこかで聞いた名前だなーと思っていたら、国書刊行会の幻想文学大系に「第三の魔弾」があるのね。早速購入です。

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December 30, 2005

●悪女パズル

book-Quentin-01.jpg「本ミス2006」のほうで上位になっていて、黄金期の作品らしいので買おうと思って、徘徊したがみつからず。うーん、やはり私のように「本ミス2006」などみて買おうと思った人も多いのかな。というわけで大雪の金沢で妹に書店まで運転させて発見。大桑の「Imagine」はなかなか品揃えが良いね(超ローカルネタ)。

さて、パトリック・クェンティンの「悪女パズル」ですが、いやまずまず面白かった。私は途中でしかけがわかっちゃた(すなわち犯人も)んだけど、それでも小技がいろいろあって、「ほう」という感じで楽しめました。星3.5ということでで。

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December 27, 2005

●オデュッセイア〈下〉

book-ODYSSEY-02.jpgいやあ後半はイタケーへ帰ったオデュッセウスの求婚者への殺戮劇でございますが、現代の目から見るとなんか全編通して突っ込みどころ満載で面白い。というか、こんな読み方していいのか?とも思うが、しかたないよね。あいかわらずオデュッセウスは口先で生きてる詐欺師のようにしか見えないし、求婚者たちも笑っちゃう。この先、オデュッセイアを本歌とした小説群を読んでいこうかとも思うので、星4つにしておこう。なお第24歌はちょっととってつけたようで、注にあるようにその前のペネロピアとのところで終わっても良いのかもしれない。さてギリシャにひかれたので、「ゼウス」というシムシティ系のゲームのギリシャ版を中古で購入した。最初のシーンにキュクロープスの洞窟の絵などが出てきて、やっぱり知っていると笑えてよいかもしれない。

●結婚

dance-kylian-01.jpgといっても別に結婚するわけではなく、ストラヴィンスキーの結婚カンタータに基づくバレエざんす。ジリ・キリアンという振付師によるネザーランド・ダンス・シアターの「結婚」は「Four by Kylian」という題でLDがでていました。なんか急にみたくなったので久々に見る。。。もちろん廃盤は仕方ないとして、日本では手に入りそうにないし、海外ではまだVHSらしい。DVDで再販されないかなあ。

で、急に音楽も良いなあということで、アンチェル盤を購入。アンチェル盤も邦盤はないんですよ。声楽版春の祭典みたいでおもしろい。初版では民族楽器オーケストラでの編曲を考えていたらしく、一度は聴いてみたいもんだと思うがこれは成立しそうにない。

バレエの「結婚」はロイヤルバレエの「火の鳥」とともに入っているDVDが手に入るんだけど、これはニジンスカの振付。これはこれでおもしろいけど、キリアンの振付をみてしまうとなかなかぬるい。それはそれでよいのだが。またこれに惹かれてキリアンのLD何枚か買ったんだけど、それはそれでよいのだが「結婚」ほどぴんとこない。。。もともとおいらは踊りがわかってないのかなあ。

December 24, 2005

●帰省-2005年末-その後

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留まりし金沢にて第七餃子にて飲食の欲をはらうが、これはホワイト餃子の技術連鎖店であるらしい。大学生のころに食せば、なるほどくせになるかもしれんが、現状では翼ある言葉にかけてちとしつこいかも。さて輝く眼のアテネに導かれて、24日に「はくたか」にて越後湯沢を目指せば、すでに出発時から長岡に行き先が変更になるとはいかなる神の思し召しか恐れおののいていると、魚津を過ぎるあたりから群雲立つゼウスの業か空は一転暗く雪は横に降りしきり、果ては長岡-直江津間が不通になるや天からは「直江津で金沢に引き返すので関西経由で」の声あり。直江津にて折り返すはあまりに悲しくまた東京は遠く、いかんせんやとみるに長野行きの普通電車あり。ああこのまま流されていくのかと思いつつ、2時間弱かけて長野へと向かいそのまま長野新幹線で東京へと向かうは新幹線がパイエケス人の舟のようにも思えて心に響くものあり。帰ってみるとペネロピアは・・・そんな人いないクリスマスイブでしたわ。

December 23, 2005

●地球礁

book-Lafferty -02.jpgR・A・ラファティ(Raphael Aloysius Lafferty)の「宇宙舟歌」が翻訳されたんだけど、あいにくまだ「オデュッセイア」は読書中ということで、買ったままになっていた「地球礁」を読んだ・・・が、これはアイルランド口承文学のパロディっぽいところもあってそれを読んでからのほうが良かったかなあとちょっと思った。でも挫折中だけど、フラン・オブライエンの「スィム・トゥー・バースにて」を途中まで読んでいたので、双方アイルランド伝説の語り口をもじっているんだなあとか。

で、プーカ人おもしろすぎ。でもバガーハッハ詩なんて本当に効いているのかどうかわからんのもおもしろすぎる。そのおもしろさは以下の如し。。。ということで、星4つ。もうそろそろ手に入れにくくなりそうなので、ちゃんと積んでおこうね。

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December 22, 2005

●帰省-2005年末

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金沢にいます。暗いけど金沢駅の正面モニュメント。無駄に金を使っているのう。で、大雪なんですが、名古屋や米原よりは落ち着いてる感じである。でも聞くと午前中は風がすごかったらしい。新潟停電だし。

この3連休に年末の帰省を済ませるつもりだったのですが、本日名古屋出張があったので、そのまま金沢へという予定をたてて切符を再調整・・・したのですが、本日また大雪ですよ。まず昼前に名古屋へ行く段階で30分程度の遅れが見込まれ・・・でもこれはあまり遅れずに到着。でも車内テロップで「新潟で大規模停電」とかいやな予感。前も越後湯沢で足止め食って帰ってきたことあったなあ。

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December 20, 2005

●オデュッセイア〈上〉

book-ODYSSEY.jpg直接のきっかけはラファティの「宇宙舟歌」なんだけど、まあ「ユリシーズ」も積んでいるし、その先には「陽かがよう迷宮」もあるし、最近「ペネロピアド」もあるので、そろそろホメロスの「オデュッセイア」も読まなきゃなーということで、読み始めました。なぜか岩波文庫の呉茂一訳の下巻があったので(きっと上巻はどこかに埋もれているか捨てたかだな)、何も考えず岩波文庫の上巻を買って読んだら、途中で訳者が違うことに気づいた。で、最初は退屈かなーと思っていたんだけど、第2歌あたりからおもしろくなっちゃった。なんというか様式感というか語り口がおもしろい。しかも今の目で見るとオデュッセウスってただの悪漢じゃないですかいのう。。。という意味でなんつうか自己中心的なピカレスク小説として読んだりして。翼ある言葉にかけて面白いが、星は4.0。でもこういうのに慣れないとおもしろくはないかもしれない・・・が、個人的評価なので。

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December 18, 2005

●このミス2006+本格ミス2006

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近年あんまり買わなかったんだけど、何年ぶりかで「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10 (2006)」を購入した。ここ数年は私の思うミステリは全然載っていなかったのっで遠ざかっていたんだけど、最近出た黄金期の海外ミステリを結構買っているので購入してみた。邦人の作品はあんまり読んでいないし興味ないんだけど、麻耶雄嵩の「神様ゲーム」はなかなか評判良さそうなので買おうかなと思ったんだが、売り切れでどこにもないなあ。。。海外ものではイネスなどの話が載っていてよかった。バカミスで紹介されていたが認める。ウッドハウスもね。レオ・ブルースの「骨と髪」も評判よさそうなので、これは調達。クェンティンの「悪女パズル」も見当たらなかったなあ。

来年は昌文社からイネス、ミッチェルあたりがでるらしいので覚えておこう。また国書刊行会は短編の新シリーズがはじまるらしくビオイ=カサーレスやカルヴィーノの名前がでていたので、出版されたら小躍りしよう。

池袋のジュンク堂では萩尾望都のラララ書店を開いているが、選択はなかなかおもしろい。でも奥泉光が入っていないのはもったいないなあと思った。

December 15, 2005

●ザナドゥNext

game-Xanadu.jpgPS2 を買い換えたので、PS2 のゲームも買ったりしているんですが、いかんせんリアルタイムのものが多くつらい。まあ「Wizardry エクス」は違うけど。というわけで最近だらだらとやっているのは PC での「ザナドゥNext」でっす。これも戦闘やシステムは「Ys VI」みたいにアクションっぽいのでエンジンはほとんど同じかなあという気もしますが、設定と装飾品や魔法などはいろいろです。ファルコムは最近「英雄伝説VI」「Ys VI」「VM JAPAN」などもやっていて結構お気に入り。「Ys フェルガナの誓い」もやろうかとは思うんですが、パッケージサイズを「ザナドゥNext」に揃ええたシリーズが年末にでるみたいなんで、それで「Ys フェルガナの誓い」や「英雄伝説III~V」もやろうかなあとか。あ、「b>英雄伝説VI」も続編に向けてもう一回やらなきゃ。。。

December 11, 2005

●HP nx4300

PC-HP-nx4300.jpg前にFloraのノートPCを購入したんだけど、今回HPnx4300を購入。。。深い意味はありません。まあHDの容量とグラフィックチップの表示能力の問題は少しあったんだが、気分ということで。で、Amazonで購入したんだけど、12月11日の時点では、見たら品切れになっていた。2chでもけっこう評判は良さそうです。ただ問題は、無線LAN が、私の自宅のAterm WR-7600H とどうもうまくない。しばらくつながっているけど、5~10分で切れるのだ。チップがBroadcomで、自宅のがAtherosだからかなあとか。これは逆の組み合わせで実家に持って帰った時もあったので、そんなもんかなあとか(前のノートPCです)。まあ自宅の無線LANルータを最新にすればよいかもしれないのだが、今はAtherosチップのカードを買って使用しています。それ以外はけっこうお気に入りなのだ。無線LANも説明されている良い本があれば買うんだけど、あんまり良いのがなさそう。

Amazonで RD-X5 とか HP nx4300 買っているが、カードなので支払いがまだである。今までヨドバシとかビックとかでにこにこ現金払いだったので、ちと気を引き締めねば1月に鼻血がでるかもしれん。とても役満はうてんぞ。

December 07, 2005

●死が二人をわかつまで

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日々是読書録では私の積んである本を載せているんだけど、ミステリは作っていない。。。というのは読んだけど今持っていないクリスティーとかクイーンとかどうするかなーとか考えていたら面倒になっちゃったんだけど、もともとの目的が自分の持っている本を管理して重複買いしないという意味からは作らんといかんなー。というのはJ.D.カーの「死が二人をわかつまで」で、二冊買ってしまった、というか文庫本買っていたのに忘れて、国書刊行会の単行本買っちゃったんですけど。うーん、書棚に世界探偵小説全集を全部並べる気はないんだけどなあ。。。というわけで、ちょっと失敗。

で、「死が二人をわかつまで」なんだけど、トリックもプロットも良いのだが、私の好みからすると今ひとつ足りない。このあたりが私がカーマニアになりきれないところなんだなあ。ちょっと映画的というよりは2時間TV的で、皮肉というよりはどたばたという感じ(今回はどたばたじゃないんだけど)が微妙に違う。。。カーの中では好きかもしれないということで星3.5でいかがでしょう。

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December 04, 2005

●RD-X5

RD-X5.jpg

ボーナスまだ出てないんですけど、精神的逃避状況からいろいろお買い物中。DVDレコーダーは東芝のRD-XS40という機種を使用していたんだけど、この際RD-X5を買ってしまいました。Amazonで7万円切ってたんですよー。で、リンク貼ろうと思ったら、もう品切れみたい。けっこう最後のものだったのかな。地上波デジタルなんてまだ信用していないんでX5でいいです。どーせその頃にはまた買い換えている可能性が高いし。

December 03, 2005

●ランプリイ家の殺人

book-Marsh-01.jpgええっと推理小説の古典を集中して読んでおります。ナイオ・マーシュはセイヤーズ、クリスティ、アリンガムと並んで「英国ミステリ4大女流作家」の一人となっておりますが、私読んだことありませんでした。不勉強のきわみでございます。さて、最近論創社からもいくつかでているので、「男前のアレン警部」も読んでみようかということで、「ランプリイ家の殺人」を読みました。国書刊行会のシリーズはレベルが安定しているので。で、「ランプリイ家の殺人」だけど、ランプリイ家が面白すぎる。時間関係の細かい部分はわたくし好みではないのですが、ランプリイ家とアレン警部で楽しく読めたので星4つ。

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December 01, 2005

●洋ぽん

通称京ぽんのAH-K3001Vを1年半ほど使用しましたが、新機種がでております。で、京ぽん2 「WX310K」にもひかれるし、スマートフォンの「W-ZERO3」にもよろよろでどちらにしようかなあとおもっているうちに、三洋電機製「WX310SA」にころんでしまった。通称「洋ぽん」の黒ですが、サクサク感が良いという噂でありまして。

実際カメラは個人的にはこれで十分だし、ダウンロード速度も4Xでまずまず。接続スタート時に時間がかかる感じはしかたないのかな。JavaはP505iSでもそんなに使ってないので、利用しないかなあ。ゲームでもするか?スタートではスーパーパズルボブルがはいっておりました。難点はOperaに慣れているとNetFrontは使いにくいような。。。単に慣れの問題なのか、機能面なのか微妙。フレームなどの再現性はOperaのほうが良いような気がするなあ。かといって有料のJigブラウザまでは考えちゃうし。

いままでも使いこなしてないだろうから、「洋ぽん 2 PERFECT GUIDE」が12月10日にはでるみたいなので、買ってみようかな。