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May 08, 2005

●阿修羅城の瞳

Movie-ashura.jpg

金曜日は有休をとっていたのですが、リハビリ含めて自宅で仕事を始めました。土曜日も仕事していたんですが、、、終わらん。もっとはやくやっておけば良かった夏休み最後に宿題をしている気分です。ただ年をとったので、できんかったものはできんということで、気分転換もひつようじゃろ、と「阿修羅城の瞳」を観てきました。うーん、とっても歌舞いていて、暗黒神話を思い出しておもしろかった。つばき萌え。ただこれも万人向けじゃないよなあ。

真の愛を知ると鬼になってしまう悲恋の恋・・・はよくある話ではありますが、設定の奇想天外さやデフォルメした調子が歌舞伎調とえらくマッチしていて大変面白かったです。見得をきるってあんなにかっこいいとは知りませんでした。今度歌舞伎のDVDでも探してみようかな。劇の内容が歌舞伎調なので、市川染五郎の見得がばっちぐーです。またつばき役の宮沢りえもなんか魅入られたみたいで良い。あの瞳はすごい。その他脇役も良いのだが、特に小日向文世の鶴屋南北がいい!「おもしれえ!おもしれえ!」ってさすが面白ければ、あるいは舞台になればなんでもいいというあたり、文化文政期の感じがでてるんじゃなかろうか。特撮は少しちゃちでも許すが、阿修羅像の中のりえの顔はヒク。

音楽も菅野よう子だったのですが良かった。「Ghost in the Shell」とかちょっとなーと思う時もあったんだけど、今回のは歌舞いた感じによくあってたと思う。ちょっと東洋系の音楽も阿修羅のイメージテーマっぽいし。ただ、残念なのはエンドタイトルのスティングで、ぜーんぜんあってないと思う。何か商業的な意図があったのか知らんが、これだけは最後に気分を壊した気がする。

でも全体的にすんごく楽しめたのは、私も年とったからかなあと思ったり。荒唐無稽は荒唐無稽として受け入れて、その中での演技や歌舞いた構成が楽しめた、、、ということはそろそろ歌舞伎とか観てもおもしろいのかなあと思ったり。そういうことを受け入れて楽しめる人向きですなあ。。。昔だと相当怒ってそうな。精神的なタイミングの問題かなあ。

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