●東寺
午後から出る気になったのだが、雨が激しくなると困るので、近場へいこうと思っていた。。。が、急に8番ラーメンが食べたくなって西大路へ。京都には吉祥院店しかないんだねえ。むかしは五条通りだかにもあったんだけど。
その後西大路九条から東寺までバスで、、、と考えていたのですが、なかなか来ないので歩くことにしました。時雨模様のせいか北東の空には虹が。でもまだすぐに雨がきそうです。さて、壬生通りまで来ると少し入った公園に羅城門跡の碑があります。ここが平安京の南の窓口で南側には塀が作成されたんですね。この羅城門を中心にして東寺と西寺が作られたが今残っているのは東寺だけである。さて平安京には南側にしか塀が作られなかったのは、「守る」意味ではなく、海外からの使節への儀礼的な意味で作られたのでは、という話もあるが、いつも書いている通り、平安京ができたときは「守る」意味があるのは南側だけだったのだと思う。すなわち「平城京」と「長岡京」の怨霊である(またか、ではあるが)。やはり早良親王から王都を守るのが一番重要だったのだろう。
東寺は教王護国寺として羅城門を中心にして配置されたが、後に空海にまかされ、弘法さんとして今でも親しまれている。毎月21日は弘法さんの日として今でも市が立つのです。25日は天神さんの日で北野天満宮ですね。京都では「弘法さんが晴れなら天神さんは雨」といわれています。仲が悪いのかな。まあ3~4日で天気が変わるということなんでしょうか。
紅葉にはまだ少し早いですか。東寺では金堂や大師堂なども国宝ですが、やはり有名なのは五重塔。ただ、五重塔も国宝ではありますが災禍にあうこと4回、現在の塔は江戸時代の作であります。中の彩色も薄れ、全体的にとても渋い雰囲気ですが、建造当時はきらびやかであざやかなものだったんでしょう。外も良いけど、講堂の立体曼荼羅、金堂の薬師三尊、宝物殿の千手観音像など見所いっぱい。私は仏教や寺系にはあんまりひかれないんですが、やはりすごいなあ、と身が引き締まる感じがあります。後の禅宗の寺とは違い、せせこましいところがない気がするのは考えすぎかな。どうも禅宗の寺は人工的な美で細かすぎる気がする。やはり東寺の存在感は京都の顔ですな。
弘法さんばかりでなく、都七福神の毘沙門天も祀られています。都七福神は「ゑびす神 ゑびす神社」「大黒天 松ヶ崎大黒天」「毘沙門天 東寺」「弁財天 六波羅蜜寺」「福禄寿神 赤山禅院」「寿老神 革堂」「布袋尊 万福寺」である。東寺にも弁財天、大黒天も祭られていているけど、上記の七福神が最古といわれているんですね。
最近「QED 六歌仙の暗号」 を読み直したので七福神も回りたいなあ。六歌仙と七福神の関係はおもしろいので読んでみて下さい。ちなみに自分としては六歌仙は納得しますが七福神は当初大黒天とえびす神が祭られたという経緯もあり、あんまり信用できませんが話としてはおもしろいです。
その後バスで東福寺前から泉涌寺道をすぎて今熊野へ。東福寺や泉涌寺もいつか行きたいけど今回はもう夜近いのでパス。でも今熊野で新熊野神社にひかれてバスを降りてしまった。京にある熊野三社のひとつとして有名です。中では若宮神社がちょっと不思議。
5時を過ぎるともう暗くなります。東通りを歩いて北上中。清水寺への道をのぼったのですが、車と人が多すぎてやる気をなくしました。途中で三年坂・二年坂へ。こちらは夜のほうが趣がある、、、が、まあ観光地的。三年坂でころぶと三年で死ぬというのを嫌ってか産寧坂といわれるのです。ころばなかったなあ。
八坂の塔もライトアップ中。実は高台寺の前もとおったのですが、そろそろ寒いので観るのはやめました。もう少し厚着が必要になってきました。ただ智恩寺の三大門のライトアップはちょっとみたかったので。