公式には初ワイナリツアーだったミエ・イケノ。星野リゾートの子会社です。
抽選で当たったので参加。株主優待でなく(笑)、ツアー&試飲で3,500円。
■ワイナリー情報
ワイナリーの標高は750m。950mのリゾナーレ八ヶ岳より200m低いくらい。
2007年に設立。耕作放棄地を野焼きして開墾。以前は桑畑だったとの由。
事務所の表札。
裏札。
■土壌
土壌は八ヶ岳のローム層。天地返しで土の上下を入れ替える作業を実施。
底は岩盤、上は火山灰、その上の粘土質土壌が20㎝、表層には砂壌土。
■葡萄栽培
草生栽培で雑草を植えている。雑草を植えている理由は以下の3つ。
3.6ha(葡萄畑は3ha)。猫の足跡という命名だが猫好きなわけではない。
メルロー。
葡萄の木は6,300本、ボトル本数は7,000本。将来的には1万本目指す。
小淵沢下笹尾地区で2,600時間(最大)の日照時間。通常2,400時間。
台風も来ない。積雪は通常20~30㎝。今年冬の大雪は120~150cm。
気象条件よく八ヶ岳を望むゆったりした環境で葡萄に接することが可能。
■葡萄
収穫は9月中旬~10月中旬。猛暑の年は9月初めになることもある。
PNとCHは同じような時期に収穫。MLは引っ張る時は10月中旬まで。
あまり遅くするとスズメバチに取り分が行ってしまう!(実をつつく)。
鳥害はさほどでないが鹿、猪、ハクビシン、ウサギも出没(猿も脅威)。
ハクビシンは食べても皮残すのでわかる。一度罠にかかると来ない。
葡萄を守るためにはアニマルネット(防獣ネット)は不可欠の模様。
■醸造所
グラヴィティ・フローを採用。ポンプを使わず重力に従って上から下に移す。
白ワインは選別→除梗→破砕→圧搾でその日に処理してしまうとの由。
除梗機はイタリア製のZambelli、破砕機もイタリア製でオーダーメイド。
プレス機はフランス製のBucher Vaslin。ドメーヌ名の刻印あり(注文品)。
デブルバージュの後はすべて樽発酵。フレンチオークのMidium Toast。
赤ワインは選別して除梗し皮と種を一緒に(時には梗も)3~4週間沈める。
フリーランジュース中心。もろみはバケツで運び状態見ながら活用する。
ステンレスタンクもフルオーダー。白赤両用のイタリア製を使用している。
■収穫量
2013年はPN6樽、CH10樽、ML10樽。2012年は猛暑、2011年は台風。
2013年は2012年に似ている。CHはスタンダードで2009年、2010年同様。
2011年はさらにスリム。リゾナーレ八ヶ岳で試飲したところ正にその印象。
■テイスティング
2012年のCH、PN、MLの順で試飲。CHは綺麗な果実で申し分なし。
2012年のCH、PN、MLの順で試飲。CHは綺麗な果実で申し分なし。
PN(下の画像)は赤系果実中心でチャーミング。MLは旨味もあって美味。