2010年1月アーカイブ
◆1990 Romanee Saint-Vivant Jaffelin
CharlesとHenri Jaffelinが1920年に創設したジャフラン。Costcoで購入可能。
Mommessinのほか米国でDeLoach、Lyethを持つBoissetグループの一員。
現在はAmiot家の娘Prune Amiotがワインメーカーだが20年前は誰でしょうね?
退色はあるものの思いの外しっかりした外観でスミレの花、薄味の出汁の香り。
しなやかな口当たりで舌を包み込むようにしっとりと美味。平安の時代ですね。
味わいも滑らかでほっとする。Grand Cruらしい骨格はないがバランスは流石。
購入価格$100.00(2009/12)。
◆2005 Marsannay En Montchenevoy Philippe Charlopin-Parizot
先日、裾物を飲んだシャルロパン。元々の基盤であったマルサネ村の赤。
マルサネはコート・ド・ニュイの北端で20世紀以降にピノが植えられた地域。
ほぼガーネット色に赤ベリー、オレンジの皮、焦がしたビスケットの香り。
果実味がぐっと前に出るが主張し過ぎず酸とタンニンが確りと包み込む印象。
色合いはブル赤っぽくなく酸のあるカリピノといった風情だがバランスが秀逸。
これはいいです。良作年2005年ということもあるがコスパは相当高いと評価。
購入価格$33.99(2009/3)。
◇2005 Chassagne-Montrachet 1er Cru Clos Saint-Jean Blain Gagnard
2008/9にも飲んだブラン・ガニャール。ガニャール家の系譜を復習すると;
ガニャール家11代目のジャン・ノエルの弟ジャックはガニャール・ドラグランジェ。
ジャックの次女クロディーヌはブラン・ガニャールで旦那はジャン・マルク・ブラン。
リンゴ、洋梨、ハチミツの香り。ピュアな果実味でとても美味しい。酸は中庸。
2005年のブル白は早熟と看做しているが果たしてそのとおりではないかな。
購入価格$41.39(2008/8)。
◆2005 Bourgogne Rouge Cuvee Prestige Philippe Charlopin-Parizot
アンリ・ジャイエの弟子のひとりと謂われるフィリップ・シャルロパン・パリゾー。
濃いめのルビーに黒ベリー、スーボワ、腐葉の香り。レジョナルの果実味ではない。
ボディのある果実だが、若木なのか凝縮感や伸びはさほど。村名クラスの力はある。
少し青い植物感があるがジャイエ弟子なら除梗しているはず。それとも宗旨替え?
購入価格$29.99(2008/12)。
★N/V Louis de Sacy Brut Rose Grand Cru Champagne
紀元700年からあるヴェルジィ村の畑にて1633年創業のルイ・ド・サシー。
ワイン会主宰のロゼはいいですよの声で購入。葡萄はPN90%、PM10%。
サーモンあるいは山吹色に旺盛な泡でラズベリー、チェリー、甘露飴の香り。
濃厚な味わいで果実の凝縮感もある。ストレートで複雑な構造は感じない。
ロゼシャンパンでこの価格は秀逸。サーモン、キノコのソテーとピタピタ合う。
日本にはPJワインセラー(Pan Japan Trading Corp @北九州)が輸入。
購入価格$32.39(2009/12)。
◆2004 Moshin PN Lot 4 Selection RRV
1989年にRick Moshinが創設したモーシン。4 tier Gravity Flowを採用している。
単一畑物も多い。Lot 4は自社畑(の区画)のようだが2007年で引っこ抜いた由。
深めのルビー、エッジに退色。赤黒ベリー、チェリーのクラフティ、スパイスの香り。
RRVらしさ満開で素直な果実味で非常に飲みやすい。若干甘いが許容範囲内。
評価も高そう。投げ売り気味なのを拾ったが正解だった。残り3本は時期を措いて。
購入価格$15.00(2009/6)。Winebid。
◇1997 Batard Montrachet VV Vincent & Francois Jouard
「安物買いの銭失い」。これ、安かったのですが完全に熱劣化ですね。
色は完全なる褐色。杏の香りはしますが味がほとんどありません。
North Berkeley Selectionになるほどの造り手なんですが。。。残念。
購入価格$30.00(2009/2)。Winebid。
◇2006 Baton CH Charles Heintz Vineyard Sonoma Coast
Pisoni繋がりで息子のJeff Pisoniがワインを造るバトン。これはミヤパパ銘柄。
最初から白桃、トロピカルフルーツ、ナッツの香り。ワインじゃなくて果物ですね。
次第にハチミツ、甘露のど飴の甘い香り。味わいに苦みは感じませんでした。
アフターにふくよかな果実の香りが残るのがカリドネ的でわかりやすいです。
少し鋭角的な酸を残してバランスをとれば素晴らしいワインになると思いまつ。
購入価格$44.96(2009/6)。
◆2003 ROAR PN Pisoni Vineyard Santa Lucia Highlands
Gary Franscioniが運営するロアー。これはGary Pisoniのピゾーニ単一畑。
ワインメーカーはEd Sandler Kurtzman、コンサルタントはSiduriのAdam Lee。
底が見えないほぼガーネット色。最初は黒ベリー、プラム、ココア、インクの香り。
後からビーフステーキ、キノコ出現。口当たりはシルキーだがソバージュも残る。
アルコール(14.9%)由来の甘さもあるが酸とこなれたタンニンのバランスは良い。
ブルゴーニュのピノとは路線が違うね。これはワイン単体でも十分に楽しめます。
購入価格$40.00(2009/7)。Winebid。
◇2000 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Folatieres Marc Colin
10年前シリーズでマルク・コランのブル白を。2009/3、2009/9に試飲済み。
印象は変わらず。熟れたリンゴ、ハチミツ、ナッツの香り。後口に少し苦み。
凛としたミネラルとクリーンな果実味が秀逸。下降気味と思ったが前回より良い。
造り手の印象的には10年保つとは思わなかったがやはり2000年白は良年かも。
購入価格$35.00(2009/1)。Winebid。
◆2000 Ruchottes-Chambertin Vincent Girardin
新年最初のワインは10年前ヴィンテージ。ヴァンサン・ジラルダンの特級赤。
ネゴスながら自社畑もあるがこれは買い葡萄かな。50年古木から4樽のみ。
少し退色が出てきたルビー色に赤系果実、スミレの花の香り。追って小梅系。
アタックは良いが含み香が伸びず酸が残りバランス悪し。不作年で已む無しか。
ボトルの状態はいいと思うが熟成力はなさそう。輸入業者コメントはこちら。
購入価格$55.00(2009/4)。Winebid。
★N/V Ruinart Brut Rose
12/26にブラン・ド・ブランを飲んだリュイナール。シャルドネ・ハウスのロゼとは?
CH45%(コート・デ・ブラン)、PN55%(モンターニュ・ド・ランス)のブレンド。
綺麗なオレンジ色に旺盛で少し粗めの泡。キュートな赤系果実の香りに強い酸。
きりっとしてかなりドライな印象。シャルドネ・ハウスの矜持が表れているのかも。
購入価格$27.95(2009/12)。Half。