◇1991 Bourgogne Blanc Radieux et Rim
2010年3月にも飲んだラデュ・エ・リム。当時でもよい状態だったので間をおかず抜栓。
黄金色に熟したリンゴ、ハチミツ、キノコの香り。以前より幾分熟成香が増している印象。
初口から旨さが広がり底辺にはしっかりと酸を感じる。余韻に感じるトースト香りもよい。
購入元説明ではBaron Thenardの村名ピュリニ格落ちとの由。村名でこれは素晴らしい。
購入価格3,980円(2009/12)。
◇1991 Bourgogne Blanc Radieux et Rim
2010年3月にも飲んだラデュ・エ・リム。当時でもよい状態だったので間をおかず抜栓。
黄金色に熟したリンゴ、ハチミツ、キノコの香り。以前より幾分熟成香が増している印象。
初口から旨さが広がり底辺にはしっかりと酸を感じる。余韻に感じるトースト香りもよい。
購入元説明ではBaron Thenardの村名ピュリニ格落ちとの由。村名でこれは素晴らしい。
購入価格3,980円(2009/12)。
恒例の一時帰国カリピノワイン会を恒例の『のみ山@三軒茶屋』で開催。
テーマは赤白ソーヴィニヨンとし、周辺銘柄も少々配するラインアップにて。
◇2009 Gulliver Blanc Bordeaux (Blind)
レオヴィル・ポワフェレの手になる廉価版。SB100%できっちり青草の香り。
◇2008 NAPA Station SB Napa Valley
コスパ高いCOSTCOワインのナパ・ステーション。果実味が濃くストレート。
◇2005 Savennieres Coulee de Serrant Nicolas Joly Loire
ビオの伝道師ニコラ・ジョリーの単独所有AOC。オイリーだがバランスがよい。
◇2003 Savennieres Coulee de Serrant Nicolas Joly Loire
2005年に比べて果実の芯がない感じ。ビオは感じるがすっと流れて印象が薄い。
◆1984 Dunn CS Howell Mountain
「濃い系カリカベは熟成しない」を検証。うまく紅茶熟成。複雑みが出ればなおよし。
◆2000 SIMI CS Reserve Alexander Valley
1ケース購入のラスいち。供出感謝。ミネラル感あり滑らかだがアフターに若干の苦み。
◆2000 Hundred Acre CS Kayli Morgan Vineyard Napa Valley
WinemakerはPhillipe Melka。2回目のヴィンテージ。芳香が伸び凝縮感があって美味。
◆2003 Colgin CS IX Estate Napa Valley
WinemakerはHelen Turley。黒ベリー、ハーブの香り。酒質が強く重心低い。凝縮感あり。
◆2006 Darioush CS Napa Valley
日本版サイドウェイズでおなじみの銘柄。プラムの香りと甘さを感じるアルコール感がよい。
◆2000 Dehlinger Syrah Russian River Valley
ここまで辿り着けずに時差ボケに負けて寝落ち。。。いずれ捲土重来を期します。
お料理もワインとナイス・マリアージュでした。
◆2009 Toulouse Rose of Pinot Noir Anderson Valley
先日訪問時に気に入り購入したトゥールーズのロゼ。Vern&Maxine Boltzが運営。
1997年に葡萄栽培を、2002年からワイン造りを開始。場所はPhilo(ファイロ)にあり。
Dog friendlyということで犬連れ多し。飼い犬用に餌を渡され、ずっと餌やりしました。
山火事の煙臭をフィルタリングするワイナリーが多い中、ここはしていないとのこと。
赤い花、チェリー、フランボワーゼの香り。口当たりが優しい。クローンは115、777。
購入価格$24.00(2010/7)。
◆1997 Griotte Chambertin Christian L. Remoissenet
1979年にメゾン創業のクリスチャン・ルモワスネ。古酒のルモワスネとは別。
米国でも日本でもあまり見かけないが、これはBecky Wasserman扱い。
濃いルビーでさほど退色見られず。当初は野苺、チェリーの香り。酸も保持。
次第に革、土、オレンジピールの香りが漂い野趣色強く。口当たりは緩い。
余韻はさほど感心しないが特級畑の片鱗は感じとれる。廉価での拾い物。
購入価格$39.00(2010/1)。
西海岸出張の合間に足を伸ばしてアンダーソン・バレーのワイナリー巡り。
ナパ・ソノマから車で2時間ほど北上。谷あいの町でナパ・ソノマほど混まず。
ワイナリーもほぼアポ試飲のような独占状態で総じてフレンドリーな対応。
葡萄供給元として歴史は古くカリフォルニアの泡のピノはこちらの葡萄との由。
近年、生産者元詰めを開始したところもあり、若いワインメーカーが多く発展途上。
品種は白ではシャルドネよりもゲヴュルツ、赤は断然ピノがいいと思います。
①Foursight
2007年に葡萄栽培者Charles家と娘婿Joseph Webbにて創設したフォーサイト。
若奥様Kristyさんが応対。四世代続く葡萄栽培家なのでFour・・・ということです。
◇2008 Foursight SB Charles Vineyard Anderson Valley
◇2008 Foursight Gewurztraminer Anderson Valley
SBはステンレスタンク。微発泡気味。ゲヴュルツはちゃんとライチの香り。
葡萄畑はFerrington。なんらかの問題でボトルには記せないそうです。
◆2007 Foursight PN Zero New Oak Charles Vineyard Anderson Valley
◆2007 Foursight PN All-in Charles Vineyard Anderson Valley
◆2006 Foursight PN Charles Vineyard Anderson Valley
Charlesはその名のとおり自社畑。最初のは新樽不使用。可憐な赤系果実。
All-inは4つのクローン、114、115、777、Pommard。新樽20%。甘さがある。
ピノ・ノワールの葡萄はPapapietro、Schramsbergにも提供しているそうです。
2008年は春の霜、夏の山火事で特に山の上の方に甚大な影響が出たとの由。
②Londer
Pinot Daysでもお馴染みのロンダー。眼科医からの転身で2001年が初生産。
ワインメーカーはRichard Davisで2005年まではGreg LaFollette(現在コンサル)。
Foursightの娘婿Joseph Webbがここで働いており、試飲の応対をしてくれました。
しかし、この人はよくしゃべる。しかも内容が高度で専門的。一種のオタクですね。
◇2008 Londer Dry Gewurztraminer Anderson Valley
◇2008 Londer CH Corby Vineyard Anderson Valley
◇2007 Londer CH Kent Ritchie Vineyard Sonoma Coast
ここのゲヴュルツもきちんとライチの香り。畑はFoursight同様Ferrington。
Corbyは一部MLFでリンゴ酸を残して酸を際立たせるため。Ritchieはフル。
◆2007 Londer PN Anderson Valley
◆2007 Londer PN Paraboll Anderson Valley
◆2007 Londer PN Ferrington Vineyard Anderson Valley
◆2007 Londer PN Londer Vineyards Estate Anderson Valley
◇2007 Londer Sweet Gewurztraminer Anderson Valley
ここのピノノワールは暖かいイメージ。Ferringtonのみ堅く抑えられた印象。
Ferringtonは長く狭い畑なのでいろいろな微気候、土壌の影響を受ける。
なお、Foursightでは20~30%がwhole clusterだがLonderは完全除梗。
テイスティングルーム。隣は美術品小物を売る店。
③Breggo
最近よく名前が上がるブレッゴ。注目のワイナリーだが2009年にCliff Ledeが買収。
そのせいか小さな醸造施設なのに卵型コンクリートタンクとかボトリング機械を完備。
応対してくれたのはDan。唯一のフルタイム勤務で従業員は3名しかいないそうです。
WinemakerはRyan Hodgins。以前、Acacia、Hansel勤務。個人銘柄はM Autumn。
◆2009 Breggo Rose of Syrah Medocino County
畑はAlder Springs。ロゼを造るための専用ブロックがあるとのこと。直接圧搾法。
◇2008 Breggo CH Savoy Vineyard Anderson Valley
50%MLF。新樽30%。結構、トロピカルフルーツ全開で樽香も奥に感じる。
◇2009 Breggo Gewurztraminer Anderson Valley
畑はFerrington。ライチの香りはするが、なんとなく甘い口当たりが残る。
◇2009 Breggo Pinot Gris Anderson Valley
65%がステンレス、15%がコンクリート(卵型)、20%がニュートラル樽使用。
ビオの畑(Filigreen Vineyard)で栽培との由。なぜかグレープルーツの香り。
◆2008 Breggo PN Anderson Valley
Acre単位で畑を契約。2008年6月からビオに変更。2011-2012年には果実利用。
Donnelly Creek、Savoy、Wiley等5つの畑の混醸。BBQ味で中心線に欠ける。
◆2008 Breggo PN Savoy Vineyard Anderson Valley
ビオっぽい小梅系。果実味が薄い。フィルタリングの影響かもしれない。
◆2008 Breggo PN Donnelly Creek Vineyard Anderson Valley
Pommardクローン。こちらも小梅、オレンジの皮。果実味が薄い。
◆2007 Breggo Syrah Anderson Valley
ブルーベリー、プラム、石榴の香り。スパイスも効いていてチャーミングな造り。
◆2007 Breggo Syrah Alder Springs Anderson Valley
滑らかだが漢方?薬膳?の香り。こういう造り方なのかもしれない。
Breggoマーク付きの専用ステンレスタンク。
白ワイン用の卵型コンクリートタンク。
ボトリング施設。設備投資してるねえ。
一日目はさらに3箇所で試飲巡り。このあたりから結構酔いが回ってきました。
④Jim Ball
今年のPinot Daysで試飲したジム・ボール。注ぎ手に魅かれてという側面も。。。
テイスティングルームに入るとYou look familiarの声。その注ぎ手の女性でした。
自社畑(Middleridge)のみからワインを醸造。2012年にはFourDog畑からも。
WinemakerはGreg La Folletteだったが2008年からバクスターのPhil Baxter Jr。
◆2009 Jim Ball Rose Anderson Valley
熟した赤ベリー系果実の香り。多少口当たりに甘さが。
◆2007 Jim Ball PN Signature Anderson Valley
赤ベリー、チェリーの香り。ザラメの感じも。これはneutral樽。
◆2006 Jim Ball PN Signature Anderson Valley
すっと流れるチェリー系果実。素直な果実味で美味しい。
◆2007 Jim Ball Boonville PN Anderson Valley
赤ベリー、チェリーの香りに熟した果実の甘みが加わる。新樽。
聞き間違えでなければ、こちらのBoonvilleはGreg La Follette作。
⑤Drew
Jason&Molly Drew夫妻が運営するドリュー。応対は奥さまのMolly Drew。
Babcockに勤めた経験からかSt. Rita Hillsソースもあるがいずれやめる意向。
7acreの畑を購入し2011年には収穫予定。ほぼピノだが1acreはRieslingとの由。
◇2009 Drew Albarino Valenti Vineyard Anderson Valley
46ケースしか造っていないスペイン品種。業界人と名乗った隣の客は品種知らず。
◆2008 Drew PN Fog-Eater Anderson Valley
60%をMonument Tree畑、40%をHenneburg畑から。ふわっとした印象。
◆2008 Drew PN Valenti Vineyard Mendocino Ridge
赤ベリー系の香りだがこれも中心線が緩い。2008年はやはり苦戦している。
◆2007 Drew Syrah Broken Leg Vineyard Anderson Valley
1976年に植樹。持主Steve Williamsが最後の日に足を折ったことに因む名称。
漢方、薬膳の香り。樟脳との声も。この辺りのシラーに特徴的な香りかも。
◆2006 Drew Syrah Ridgeline Vineyard Mendocino Ridge
これも漢方の香り。ラベル汚れを$20で売っているということでお買い上げ。
⑥Phillips Hill
Pinot Daysで試飲したフィリップ・ヒル。WinemakerはToby Hill。Phillipsは祖母姓。
ラベルのデザインは以前、マンハッタンでアートを志したToby Hill本人による。
こちらの試飲は結構繁盛。アートなテイスティングルームでヒップな雰囲気。
◇2009 Phillips Hill Gewurztraminer Anderson Valley
畑はFoothills。きちんとライチの香りがする。甘露煮のように甘いのが玉に傷。
◇2009 Phillips Hill CH Ridley Vineyard Anderson Valley
ピーチの香り。甘い。砂糖水のよう。これは感心せず。
◆2007 Phillips Hill PN Oppenlander Vineyard Mendocino
赤チェリーの香り。滑らかで酸も効いて抑制された美学。美味しいです。
◆2007 Phillips Hill PN Corby Vineyard Anderson Valley
こちらはタンニンが強く酸が緩い。ややバランスを失する印象。
◆2008 Phillips Hill PN Beeson Tree Anderson Valley
Toulouse、Corby、Oppenlanderの3つの畑のブレンド。苦肉の策。
◆2008 Phillips Hill PN Ring of Fire Anderson Valley
この名称はアッパレ開き直り。ToulouseとCorby。残念ながら果実味乏しい。
☆N/V Chartogne Taillet Brut Cuvee Sainte-Anne Champagne
Reimsの北西Merfy村(格付84%)にあるシャルトーニュ・タイエ。WSで高評価。
12haのレコルタン。1683年から葡萄栽培を始め1960年代からシャンパン造り。
緑めの黄金色で泡はクリーミィ。リンゴ、レモン、トーストの香り。口当たりに甘さ。
後味に苦み。息子はジャック・セロスで修行。味わいの方向性は異なる気が。
CH50%、PN40%、PM10%。デゴルジュマンは裏ラベルに記載。2009年6月。
購入価格$35.99(2010/6)。
◆2005 Pisoni PN Pisoni Vineyard Santa Lucia Highlands
2010/6に訪問したPisoni。印象が薄れないうちに復習。熟成度合いもチェック。
今までにOjai、Miura、Roar、CapiauxとPisoni畑物を飲んだが本家は初めて。
黒ベリー、オレンジ系の香り。滑らかなタンニン。時間とともにさらに円く変化。
濃い果実味。ブルゴーニュとは方向性が異なるがカリピノのひとつの完成形かも。
→Platy Preserveに移して一日おいて飲んだが果実味は弱く。早めが諒。
購入価格$45.00(2009/1)。Winebid。
☆N/V Marie Hanze Brut Elegance Par Maillart Champagne
1753年あるいはPierre Maillartの時代の1533年まで遡れるというマイヤール。
現在は9代目Nicholasが醸造。これはNM表記なのでNicolasのネゴシアン物?
旺盛で粗めの泡。PN60%、PM30%、CH10%の構成比率にしては軽い印象。
レモン、洋梨の香りにやや軽めの赤系果実の香り。味わい自体は濃厚さも残す。
所謂噛むような味わいもあるが軽量級の印象は否めない。もう少し瓶熟必要。
購入価格$30.59(2010/6)。
昨年はマンハッタン西側で行われた花火。今年は東側と思いきや再び西側。
花火を眺めながらのワイン会とはいかなかったが、とにかくパーティーに参加。
☆N/V Pommery Brut POP Piper-Heidsieck
◇2005 Meursault 1er Cru Les Genevrieres Vincent Girardin
◇2001 Bienvenue-Batard-Montrachet Paul Pernot
◆2008 No Name Red Staten Island
◆2006 Vosne-Romanee Jean Grivot
◆2004 Ch. Lynch-Bages Pauillac
ポメリーの泡で乾杯の後は定例ワイン会主宰の嗅覚を磨くための(笑)ブラインド敢行。
ムルソーは濃厚で樽香、底にミネラル。参加者もカリフォルニア、フランスで意見分散。
最後はピュリニ1級かムルソーならジュヌヴリエールというところまで回答絞り込み。
ペルノのビアンヴニュは直近ワイン会で2003年が期待外れ。捲土重来を期して出題。
最初になぜかオイルの香りを嗅ぎ取るも徐々にバタリーさ。ただし今回もやや期待外れ。
No NameはホストがカリフォルニアからCS、CF、Merlot、PVを取り寄せて醸造委託。
スタテンアイランドで造った個人向けワインらしい。CFの青っぽさが前に出てくる。
ヴォーヌ・ロマネは出来がよく1級と見紛うほど。酸、タンニンは強いが構成感がある。
ランシュ・バージュはデキャンティングして供出。これは銘柄まで一発正解。凄い。
抑制された果実感、滑らかなタンニンが徐々に感じられ、美味しくいただきました。
◆2005 Zepaltas PN W.E. Bottoms Vineyard Sonoma Coast
昔はスケートボードに熱中したというゼパルタス。Siduriのワインメーカーでもあり。
やや濃い目のルビーに黒ベリー、ブルーベリーの香り。果実味中心で複雑さなし。
初口は甘さを感じるも口当たりは悪くなく飲みやすい。ただし余韻は特徴なく中庸。
う~ん。この造り手は一時期注目したのですが、どうも驚くような進展がない印象。
購入価格$40.00(2008/8)。Winebid。